ごあいさつ

 向栄会のウェブサイトをつくることになりました。

 昨年3月11日、一生涯忘れることのできない大きな災害に見舞われました。東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故は、わたしたちの防災意識を決定的に変化させることになりました。

 ここ西東京市でも計画停電になり、真っ暗な中でいつもの帰り道がとても遠く感じられました。東北のみなさんにくらべたら、ほんとうになんでもないくらいの出来事ですが、これから先、関東直下の地震が起きることになれば、わたしたちもまた、体育館に避難して不自由な生活を強いられることになると思います。心配性の人の特別な取り越し苦労ではなく、地震の活動期に入ったと言われる今、災害を現実のものとしてとらえなければならないと思うようになりました。

 そんな中で、わたしのところにも、お隣から町内会の班長の役目が回ってきました。防災の観点から、町内会でメーリングリストがつくれたら、いざというときに役に立つのではないか、そんなことをぼんやりと考えておりましたので、新旧班長会の折りに、そのお話をしましたところ、会長を仰せつかる運びとなりました。平日は仕事を持っており、西東京市に滞在する時間が短い人間が町内会長でいいのだろうかという一抹の不安を抱えているのが正直なところですが、メーリングリストを作ることに関しては、あまり費用をかけずに行うことができますので、町内会が何らかの変化を起こすきっかけになれればと思いお引き受けしました。

 会長をお引き受けして、その資料の中に、一昨年全戸に配布されたアンケートの集計結果がありました。その問いは、向栄会を存続させるか否かというものです。このアンケートが配布されたときに、わたしはすぐに「存続させるべき。その理由は防災。」と思いました。他にも同じような回答をされている方がいらっしゃいました。万が一災害が起こって、体育館に避難した後に、近隣の住民で何らかの組織を編成し、1版2班と班長を選出しというのは、やはり困難な作業だと思います。町内会があって、班編成がきちんとあることがどれほど有難いことか、情報伝達にどれくらい役立つか、その場にならなくても容易に想像ができます。3.11後、向栄会がない方がいいと思われた方、あるいは、すでに脱会をされている方のなかにも、お気持ちに変化が起こっているのではないかと思います。いつでもご遠慮なく、向栄会に戻ってきてください。会員、準会員の区別もなくなりましたので、どうか、お一人暮らしの方も、町内会に参加してください。班長会等を通じて、近隣のみなさんと顔見知りになることは、決して悪いことではありません。また、メーリングリストへの登録だけであれば、向栄会の会員であるかないかを問わず、向栄会の区域にお住まいの方はどなたでも登録していただくことができます。

 最後に、米国大統領と町内会長を重ねて考えるのは、誇大妄想に過ぎますが、ジョン・F・ケネディは、その大統領就任演説で、「 あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。 」と述べたと言います。町内会はとても小さな単位ですが、文字通り、自治会。自ら治める会なのです。誰かに何かをして貰おうというのではなく、わたしは自分のできる範囲で、自治をしてみようと思います。幸い、役員に就任されたみなさんには積極的に協力して頂いております。懇親のための懇親には、正直あまり関心がありませんが、防災というテーマのもとで、お互いに協力してゆくなかでの懇親を楽しまさせていただいています。よろしくお願いします。

平成24年度 向栄会 町内会長
山口あずさ@初代会長、茂一の孫